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『考える力を育むよみきかせ もっと! かがくのお話25』(西東社)

本記事では、『頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』の第二弾として出版されている『考える力を育むよみきかせ もっと! かがくのお話25』の感想を書いていきます。

 

今回もテーマは「かがく」。身の回りのことに「なんでこうなるの?」「これって何?」に疑問だらけの息子の興味にピッタリの本で、食いつくように読んでいることもあります。もちろん今回も親子で読んでも楽しめる内容になっています。

書誌データ

書誌データ
  1. タイトル:『考える力を育むよみきかせ もっと! かがくのお話25』
  2. 監修者:国立科学博物館
  3. 著者:山下美樹
  4. 価格:1500円(+税)
  5. 出版社:西東社

 

対象年齢
  1. 3才〜小学校低学年
  2. よみきかせるなら3才から
  3. 自分でよむなら6才から
 

こちらの対象年齢は本に記載されているものを転記しています。うちは6才の息子に読み聞かせています。ときどき1人で本棚から出して読んでいることも。

大きなテーマは前作と変わらない

テーマの種類は「たべもの」「こんちゅう」「からだ」「うちゅう」「くらし」「どうぶつ」「ちきゅう」「しょくぶつ」で、前作と大きく変わりません。1つだけ、前作にあった「そら」が「うちゅう」に変わっています。

 

目次の一部を掲載します。「かがく」とタイトルについているものの、難しい学習書ではありません。「身の回りの事象で不思議に思うことを探っていこう」、「身の回りの動植物を観察してみよう」といった観点で、「お勉強感なく」読めます。

個々のお話は、もちろん書き下ろしで、11人のイラストレーターさんが分業で担当しているので、いろいろなお話、いろいろなイラストが楽しめます。

構成は、「お話」と「図解」

前作同様「8〜10ページのお話」→「そのテーマに関する図解説明」の構成から成ります。前者は絵本みたいなイラストメインのお話で、後者はちょっとお勉強要素が入ってきます。うちの子は前者メインで読んでいて、後者は飛ばすことが多いです(親としては図解もしっかり一緒に読んで学ばせたいところだけど...)。

 

図解のところは、小学校に入ってから、学校の理科の時間にそのテーマが出てきたときに一緒に開いて学んだり...追々学んでいければいいかなぁと思っています。

こちらは息子が一番好きなお話。「読んで〜」と既に10回くらいアンコールされて、我が家の定番となっています。そめものやの「ジャコウアゲハ」が来店する蝶たちに好きな模様や色をつけてあげるお話です。例えば、ある蝶には、フクロウそっくりの目玉模様をつけてあげます。これは天敵から襲われにくいようにする擬態ですね。蝶の模様にどういう意味があるのか、お話を通じて学べるようになっています。

図解のページはこちら。お話に出てきた内容を掘り下げて学びにつなげます。

図解のページは飛ばすこともある我が息子ですが、普段から昆虫が好きなこともあり、この図解に関してはじっくり読んでました。

 

「かがくのお話」シリーズは全7冊(2023年11月に新刊が発売されたばかり)。他の巻も感想も追ってあげていく予定です。

 

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シリーズ第一弾の感想はこちらの記事にまとめています。

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