絵本の森

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0才から体操×読み聞かせ『できるかな? あたまからつまさきまで』(偕成社:エリック・カール著)

『できるかな? あたまからつまさきまで』

今日紹介するのは『できるかな? あたまからつまさきまで』です。うちは息子が2才くらいのときに買って楽しみましたが、0才の乳児さんでも楽しめる内容です。

書誌データ
  1. タイトル『できるかな? あたまからつまさきまで』
  2. 著者:エリック・カール  
  3. 訳:くどうなおこ
  4. 価格:1320円
  5. 出版社:偕成社

 

対象年齢
  1. 0才から
  2. 年少さんくらいまで楽しめる(文字少なめ ほぼ平仮名)

 

カバーはこちら。大判で、低年齢の子どもへの読み聞かせ向きです。文字少なめなので、平仮名が読める子であれば、自分で1冊読めちゃうと思います。

 

親子で一緒に動物のマネをしながら読む絵本

もちろん体を動かさないで読むこともできるのですが、ページを追うごとに自然と体が動き出す...そんな絵本です。

 

ゴリラ、ネコ、サルなどなど、いろいろな動物の体つきや動きをマネすると自然に笑顔が生まれます。親子のコミュニケーションにピッタリです。

 

なかには「片あし立ち」のポーズもあって、なかなか難しい。我が家は子ども(当時2才)と片足だちバランスの競争をしていました。あー、懐かしい。

 

ネコちゃんのページはこちら。いわゆるヨガの「ネコのポーズ」ですね。体が伸びて気持ちいいです。



ゴリラのドラミングは、笑顔がこぼれるポーズ!

おサルはこちら。エリックカールの鮮やかな色使いで気分が上がります。

全部で11種類の動物が出てきます。動物好きな子にオススメです。ちょっとした体操になるので、雨の日の運動不足解消にも是非! 

『考える力を育むよみきかせ もっと! かがくのお話25』(西東社)

本記事では、『頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』の第二弾として出版されている『考える力を育むよみきかせ もっと! かがくのお話25』の感想を書いていきます。

 

今回もテーマは「かがく」。身の回りのことに「なんでこうなるの?」「これって何?」に疑問だらけの息子の興味にピッタリの本で、食いつくように読んでいることもあります。もちろん今回も親子で読んでも楽しめる内容になっています。

書誌データ

書誌データ
  1. タイトル:『考える力を育むよみきかせ もっと! かがくのお話25』
  2. 監修者:国立科学博物館
  3. 著者:山下美樹
  4. 価格:1500円(+税)
  5. 出版社:西東社

 

対象年齢
  1. 3才〜小学校低学年
  2. よみきかせるなら3才から
  3. 自分でよむなら6才から
 

こちらの対象年齢は本に記載されているものを転記しています。うちは6才の息子に読み聞かせています。ときどき1人で本棚から出して読んでいることも。

大きなテーマは前作と変わらない

テーマの種類は「たべもの」「こんちゅう」「からだ」「うちゅう」「くらし」「どうぶつ」「ちきゅう」「しょくぶつ」で、前作と大きく変わりません。1つだけ、前作にあった「そら」が「うちゅう」に変わっています。

 

目次の一部を掲載します。「かがく」とタイトルについているものの、難しい学習書ではありません。「身の回りの事象で不思議に思うことを探っていこう」、「身の回りの動植物を観察してみよう」といった観点で、「お勉強感なく」読めます。

個々のお話は、もちろん書き下ろしで、11人のイラストレーターさんが分業で担当しているので、いろいろなお話、いろいろなイラストが楽しめます。

構成は、「お話」と「図解」

前作同様「8〜10ページのお話」→「そのテーマに関する図解説明」の構成から成ります。前者は絵本みたいなイラストメインのお話で、後者はちょっとお勉強要素が入ってきます。うちの子は前者メインで読んでいて、後者は飛ばすことが多いです(親としては図解もしっかり一緒に読んで学ばせたいところだけど...)。

 

図解のところは、小学校に入ってから、学校の理科の時間にそのテーマが出てきたときに一緒に開いて学んだり...追々学んでいければいいかなぁと思っています。

こちらは息子が一番好きなお話。「読んで〜」と既に10回くらいアンコールされて、我が家の定番となっています。そめものやの「ジャコウアゲハ」が来店する蝶たちに好きな模様や色をつけてあげるお話です。例えば、ある蝶には、フクロウそっくりの目玉模様をつけてあげます。これは天敵から襲われにくいようにする擬態ですね。蝶の模様にどういう意味があるのか、お話を通じて学べるようになっています。

図解のページはこちら。お話に出てきた内容を掘り下げて学びにつなげます。

図解のページは飛ばすこともある我が息子ですが、普段から昆虫が好きなこともあり、この図解に関してはじっくり読んでました。

 

「かがくのお話」シリーズは全7冊(2023年11月に新刊が発売されたばかり)。他の巻も感想も追ってあげていく予定です。

 

関連記事

シリーズ第一弾の感想はこちらの記事にまとめています。

book-forest.hateblo.jp

 

 

 

 

 

『頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』(西東社)

『ぐんぐん 頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』の感想です。

 

書誌データ

書誌データ
  1. タイトル:『ぐんぐん 頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』(西東社
  2. 監修社:国立科学博物館
  3. 著者:山下美樹
  4. 価格:1500円(+税)
  5. 出版社:西東社
対象年齢
  1. 3才〜小学校低学年
  2. よみきかせるなら3才から
  3. 自分でよむなら6才から

こちらの対象年齢は本に記載されているものを転記しています。

 

書店でいつも前面に陳列されているので、相当売れているだろうと思われる「かがくのお話」シリーズです。

 

我が家はこの本を私の母の友人から譲り受けました。もともとそのご友人が入院中に気楽に読める本として本書を読んでいて、退院後にうちの息子にプレゼントしてくださいました。

 

正直、頂いた当初は「頭のよい子に育つ」というタイトルに色々な思惑を感じてしまい(もちろん著者さんがつけたタイトルじゃないはずだけど)、「あ〜、自分で好んで買わないタイトルの本だな」って思っていましたが、実際に息子と読んでみたところ、息子の興味・関心にピタッとハマりまって驚きました! 「このシリーズもっとほしい〜」とせがまれて、今では全シリーズを購入しています。

 

本の目次

目次の一部をご紹介します。タイトル通り25話が収録されており、ジャンルは「どうぶつ」「こんちゅう」「たべもの」「からだ」「そら」「しょくぶつ」など「かがく」全般に渡ります。

 

子どもによって興味はそれぞれですが、「どうぶつ」「こんちゅう」など、多くの子どもが好きなジャンルが入っているので、お話に入り込みやすいと思います。

 

構成

1)8〜10ページの短いお話。

うちは基本的に6才の息子に読み聞かせています。すべてひらがなとカタカナで書かれており、フォントサイズが大きめなので、ひらがなとカタカナを読める子だったら自分で楽しめます。息子はときどき本棚から本書を取り出して1人で読んでいることも。

この写真のお話は「うんちくんのぼうけん」。トイレに流されたうんちが下水処理場でどうなるのか、仕組みを紹介しています。仮に「下水処理場のシステムについて」って息子に説明しようとしても食いつきが悪そうだけど、切り口が「うんち」なので、興味津々です!

2)親子で学ぶ 図解ページ

全てのお話のあとに、このような図解ページが続きます。お話を楽しんだあとに、そのテーマに関する理解を深められます。

大人でも知らないような情報が出てくるので、「え〜これってこうなんだ!」と親まで知的好奇心が満たされることもしばしば。

 

息子が没頭して1時間以上の読み聞かせになることも!

「かがく」の分野、特に虫、恐竜、動物に興味がある息子は本シリーズが大好きで、一度集中すると、「もっと読んで!」のアンコールの嵐で、1時間以上読み聞かせることもありました。

 

シリーズは全部で7冊。『ぐんぐん生きる力を育むよみきかせ できるよ!のお話25』が2023年11月に発売されたばかりです。息子に「新しいの出たよ〜!」ってお知らせしたら「買って〜!」と食い気味に急かされたので早速購入。現在届くのを待っています。

他のシリーズの感想も今後記事にしていく予定です!